【スタートアップのためのビジネスモデル特許図鑑】~オンライン診療~
スタートアップ企業は、ソリューションを提供する領域において、知財を用いて事業にドライブをかけることが必要です。実際、スタートアップ企業の経営者から知財についてご相談を受ける際は、自社のビジネスモデルを特許として保護できないか?という内容がとても多いです。
特許になるアイデアというのは、「複雑なアルゴリズム」ではなく、「新しい発想」なのです。ただ、このようにご説明しても、実際のイメージが掴み辛いと思います。そこで、当ブログでは、不定期ではありますが優れたビジネスモデル特許を紹介していこうと思います。
「え?こんなのも特許になっているの?」
「自分のアイデアも特許になるかも?」
と思っていただければ幸いです。
特許第6145230号(株式会社オプティム)
【特許使用の製品/サービスの有無】不明
【請求項1】
患者端末で撮像された患部の撮像画像が表示された当該患者端末の画面を、ネットワークを介して接続された医師端末と共有しながら医師が患者に対して遠隔で診察を行う画面共有遠隔診察システムであって、
接続可能な医師端末数から対応可能な医師の数を検出する医師数検出手段と、
前記検出された医師の数に基づいて、前記医師の時給を変動させる医師時給変動手段と、
を備えることを特徴とする画面共有遠隔診察システム。
コメント:
オンライン診療のプラットフォームを提供するにあたり、参加している医師の報酬を医師の待機人数で可変にするという発明を特許化しています。例えば、深夜等の医師の待機人数が少ない場合に、時給を高くすることにより、高時給を望む医師を深夜でも待機してもらうことが出来ます。まさに新事業に関連するアイデアを特許として保護しています。