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【スタートアップのためのビジネスモデル特許図鑑2】~求人サイト~

 スタートアップ企業は、ソリューションを提供する領域において、知財を用いて事業にドライブをかけることが必要です。実際、スタートアップ企業の経営者から知財についてご相談を受ける際は、自社のビジネスモデルを特許として保護できないか?という内容がとても多いです。

 特許になるアイデアというのは、「複雑なアルゴリズム」ではなく、「新しい発想」なのです。ただ、このようにご説明しても、実際のイメージが掴み辛いと思います。そこで、当ブログでは、不定期ではありますが優れたビジネスモデル特許を紹介していこうと思います。

「え?こんなのも特許になっているの?」

「自分のアイデアも特許になるかも?」

 と思っていただければ幸いです。

特許第6510724号(株式会社ヴォーカーズ;現オープンワーク株式会社)

【発明のポイント】

 求人サイトにおいて、求人を配信する企業の評価に基づいて、ユーザへの求人情報の配信可能回数を変化させる。

公報リンク

特許第6510724 図4B

 【特許使用の製品/サービスの有無】「働きがい連動スカウト」として実装していると思われます(参照:プレスリリース)。現在も、同機能は「OpenWorkリクルーティング」にて、スカウトメールの配信件数の増減に使用していると思われます(参照:OpenWork社HP)。

【請求項1】
 登録者に対する求人情報の配信可能数を決定する配信可能数決定装置であって、
  前記求人情報の配信を希望する企業と、前記企業に対する評価とが関連付けて格納されたデータベースを参照し、前記評価に応じて、前記企業ごとに前記求人情報の配信可能数を決定する配信可能数決定部と、
  前記配信可能数決定部により決定された配信可能数を前記企業へ付与する付与部と、を備え、
  前記配信可能数決定部は、前記評価に応じて前記求人情報の配信可能数を増加させることを特徴とする配信可能数決定装置。

コメント:

 旧ヴォーカーズさんは、企業の社員の方の口コミを収集し、求職者は口コミを閲覧することで企業の風土や環境を知ることが出来ます。企業側から、求職者にコンタクトする機能ビジネスモデルとして、「評価の高い企業は多くのユーザにコンタクトできる」というモデルを採用しており、そのビジネスモデルと機能として見事に特許化しています。

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