【スタートアップのためのビジネスモデル特許図鑑20】~料金プラン(通信容量の前借)~
スタートアップ企業は、ソリューションを提供する領域において、知財を用いて事業にドライブをかけることが必要です。実際、スタートアップ企業の経営者から知財についてご相談を受ける際は、自社のビジネスモデルを特許として保護できないか?という内容がとても多いです。
特許になるアイデアというのは、「複雑なアルゴリズム」ではなく、「新しい発想」なのです。ただ、このようにご説明しても、実際のイメージが掴み辛いと思います。そこで、当ブログでは、不定期ではありますが優れたビジネスモデル特許を紹介していこうと思います。
「え?こんなのも特許になっているの?」
「自分のアイデアも特許になるかも?」
と思っていただければ幸いです。
特許第6704490号(KDDI株式会社)
【特許使用の製品/サービスの有無】
新規性喪失の例外を適用しているので、実施しているのかと思いましたが実施は確認できませんでした(新規性喪失はギガを家族感で送る機能)。
【請求項1】
通信容量について制限がある無線通信回線において、所定の期間毎に所定の量だけ付与される使用期限付きの通信容量である定期付与通信容量の残容量の管理を行う残容量管理部と、
前記無線通信回線の残容量が自動先行付与条件の指定値または指定値以下になると、次回分の定期付与通信容量が付与される時機の前に利用することができるように、前記無線通信回線において通信容量を付与する自動先行付与処理を実行する先行付与管理部と、
を備える通信容量管理装置。
コメント:
携帯電話各社の料金プランも、実は特許によって守られているものが多くあります。そのため、料金プランで独自性を出すことも可能となります。スタートアップ企業もこのように料金体系を権利として抑えることで、競合優位に立つことができる場合があります。