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【スタートアップのためのビジネスモデル特許図鑑11】~交通機関の運行頻度表示~

 スタートアップ企業は、ソリューションを提供する領域において、知財を用いて事業にドライブをかけることが必要です。実際、スタートアップ企業の経営者から知財についてご相談を受ける際は、自社のビジネスモデルを特許として保護できないか?という内容がとても多いです。

 特許になるアイデアというのは、「複雑なアルゴリズム」ではなく、「新しい発想」なのです。ただ、このようにご説明しても、実際のイメージが掴み辛いと思います。そこで、当ブログでは、不定期ではありますが優れたビジネスモデル特許を紹介していこうと思います。

「え?こんなのも特許になっているの?」

「自分のアイデアも特許になるかも?」

 と思っていただければ幸いです。

特許第6639792号(株式会社ナビタイムジャパン)

【発明のポイント】

 交通機関の運行頻度に基づいて、地図上の交通機関の路線を表示する線の太さを変更する。

公報リンク

特許第6639792 図14

 【特許使用の製品/サービスの有無】

  コンサルティング事業の一環として、運行頻度路線図というものを作成しているようですが、詳細は不明です(参考リンク)。

【請求項1】
  複数の交通機関の停留所間の運行頻度情報を取得する運行頻度情報取得手段と、
  前記複数の交通機関の停留所の位置情報と前記運行頻度情報とに基づいて、前記複数の交通機関の停留所間の運行頻度を線の太さで示す運行頻度路線図を表示するための路線図情報を生成する路線図情報生成手段と、
   備えることを特徴とする情報処理システム。

コメント:

 地図上で、利便性の良い交通機関や経路を選択するために、運行頻度を線の太さで表示するという思想を権利化しています。その他実施例には、交通機関(例えばバス)のアイコンの大きさや、停留所間のアイコンの数などで運行頻度を表す変形例についても記載があります(図12)。

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