【スタートアップのためのビジネスモデル特許図鑑9】~契約書チェック~
スタートアップ企業は、ソリューションを提供する領域において、知財を用いて事業にドライブをかけることが必要です。実際、スタートアップ企業の経営者から知財についてご相談を受ける際は、自社のビジネスモデルを特許として保護できないか?という内容がとても多いです。
特許になるアイデアというのは、「複雑なアルゴリズム」ではなく、「新しい発想」なのです。ただ、このようにご説明しても、実際のイメージが掴み辛いと思います。そこで、当ブログでは、不定期ではありますが優れたビジネスモデル特許を紹介していこうと思います。
「え?こんなのも特許になっているの?」
「自分のアイデアも特許になるかも?」
と思っていただければ幸いです。
特許第6663968号(株式会社Legal Force)
【特許使用の製品/サービスの有無】
株式会社LegalForceの主要サービスである、契約書レビュー支援ソフトウェアに実装されていると推測されます(リンク)。
【請求項1】
コンピュータを、
文書情報に含まれる文章を条文単位で分割する分割手段と、
予め定めた規則情報に基づいて、前記条文の全てに含むべき表現が含まれないか否か、及び前記条文のそれぞれに排除すべき表現が含まれるか否かを検査する検査手段と、
前記検査手段が前記条文の全てに含むべき表現が含まれないと判断した場合、前記予め定めた規則情報に関連付けられたリスク情報から警告を取得し、
前記条文のそれぞれに排除すべき表現が含まれると判断した場合、前記条文のそれぞれについて、前記予め定めた規則情報に関連付けられたリスク情報から警告を取得して対応付けるリスク情報取得手段として機能させるための文書作成プログラム。
コメント:
契約書の自動チェックという機能に着目し特許権を取得しています。特に、必要な文言が含まれていない場合にも注意喚起ができるという点について課題設定を行い権利化しています。