【スタートアップのためのビジネスモデル特許図鑑5】~テナント賃料自動算出~
スタートアップ企業は、ソリューションを提供する領域において、知財を用いて事業にドライブをかけることが必要です。実際、スタートアップ企業の経営者から知財についてご相談を受ける際は、自社のビジネスモデルを特許として保護できないか?という内容がとても多いです。
特許になるアイデアというのは、「複雑なアルゴリズム」ではなく、「新しい発想」なのです。ただ、このようにご説明しても、実際のイメージが掴み辛いと思います。そこで、当ブログでは、不定期ではありますが優れたビジネスモデル特許を紹介していこうと思います。
「え?こんなのも特許になっているの?」
「自分のアイデアも特許になるかも?」
と思っていただければ幸いです。
特許第6697722号(日本電気株式会社)
【特許使用の製品/サービスの有無】
不明
【請求項1】
賃料を算出する対象の店舗が存在する所定領域の通行路における歩行者の歩行速度を示す情報を取得する取得部と、
前記情報に基づいて、前記所定領域の通行路のうちの前記店舗近傍の通行路における前記歩行速度が遅くなるほど高くなるように前記店舗の賃料を算出し、前記所定領域の通行路のうちの前記店舗近傍の通行路における前記歩行速度が速くなるほど低くなるように前記店舗の賃料を算出する賃料算出部と、
を備える賃料算出装置。
コメント:
テナントの賃料を、歩行者の歩く速度に基づいて算出するという概念を権利化。歩行者がゆっくりと歩く場所は、歩行者の気を引く魅力があるとして賃料を高くしている。