【スタートアップのためのビジネスモデル特許図鑑8】~配車予約(MaaS)~
スタートアップ企業は、ソリューションを提供する領域において、知財を用いて事業にドライブをかけることが必要です。実際、スタートアップ企業の経営者から知財についてご相談を受ける際は、自社のビジネスモデルを特許として保護できないか?という内容がとても多いです。
特許になるアイデアというのは、「複雑なアルゴリズム」ではなく、「新しい発想」なのです。ただ、このようにご説明しても、実際のイメージが掴み辛いと思います。そこで、当ブログでは、不定期ではありますが優れたビジネスモデル特許を紹介していこうと思います。
「え?こんなのも特許になっているの?」
「自分のアイデアも特許になるかも?」
と思っていただければ幸いです。
特許第6643828号(LINE株式会社)
【特許使用の製品/サービスの有無】
不明(過去に提供していた「LINE TAXI」というサービスで実装していた可能性はあります)
【請求項1】
情報処理装置であって、
予約対象、予約地点および予約時刻の少なくとも1つを含む予約要求を受信する通信部と、
前記予約要求に基づいて決定される端末装置の位置に関する位置情報を取得する取得部と、
前記位置情報に基づく前記端末装置の移動速度が設定された値以上の場合、前記予約要求に対応する予約を取消す処理を行う取消部とを備える。
コメント:
配車アプリによるタクシー配車は、配車依頼中に別の空車のタクシーが通りかかり、それに乗ってしまうということがあります。そのような時に、ユーザが配車アプリでタクシー配車をキャンセルしなくても自動でキャンセルするというアイデアを特許化しています。