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【スタートアップのためのビジネスモデル特許図鑑4】~オンライン接客(キャバクラ)~

 スタートアップ企業は、ソリューションを提供する領域において、知財を用いて事業にドライブをかけることが必要です。実際、スタートアップ企業の経営者から知財についてご相談を受ける際は、自社のビジネスモデルを特許として保護できないか?という内容がとても多いです。

 特許になるアイデアというのは、「複雑なアルゴリズム」ではなく、「新しい発想」なのです。ただ、このようにご説明しても、実際のイメージが掴み辛いと思います。そこで、当ブログでは、不定期ではありますが優れたビジネスモデル特許を紹介していこうと思います。

「え?こんなのも特許になっているの?」

「自分のアイデアも特許になるかも?」

 と思っていただければ幸いです。

特許第6695926号(株式会社てーこぽこ)

【発明のポイント】

 オンライン接客(キャバクラ)において、クルー(キャバ嬢)からの、一杯おごってに対し、客の電子マネー残高が足りており、客が承諾した場合に決済を実行する。

公報リンク

特許第6695926 図5

 【特許使用の製品/サービスの有無】「MEMiE(リンク)」というサービスで実施している可能性あるが詳細不明

【請求項1】
  サービスを提供する店舗に所属するクルーが使用するクルー端末と、前記サービスを受けるユーザが使用するユーザ端末と、電子マネーを管理する管理装置と、を有する通信システムであって、
  前記管理装置は、前記ユーザに関連付けて電子マネーの残高を記憶する記憶部を有し、
  前記クルー端末は、
    前記ユーザ端末との間でビデオチャットが行われている状態において、サービスを紹介するための紹介情報を前記ユーザ端末に送信する第1送信部と、
    前記ユーザ端末から前記紹介情報が示す前記サービスを選択する選択情報を受信した場合に、前記ユーザを識別するためのユーザ識別情報とともに前記選択情報が示す前記サービスの料金を前記管理装置に送信する第2送信部と、
  を有し、
  前記管理装置は、前記第2送信部から受信した前記サービスの料金が、前記ユーザ識別情報が示す前記ユーザに関連付けて前記記憶部に記憶された前記残高以下である場合に、前記サービスの料金の決済を実行する決済部をさらに有する通信システム。

コメント:

 出願日が2018年の4月という新型コロナウィルスの影響を受けて出願したわけではなく、以前から暖めていたアイデアと思われます。請求項1については、拒絶なしで登録となっている。オンライン接客だけでなく、ライブ配信等にも適用可能な特許となっています。

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