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スターバックスの知財戦略をフラペチーノに見る

 6月に入り、暑い日が多くなってきました。こういう日は、スターバックスで氷をシャリシャリにして飲料に混ぜたフラペチーノでも飲もうかな、という人は多いかと思います。

 近くにスターバックスがある人は、いいのですが、「近くにスターバックスがない!でもフラペチーノが飲みたい!!」っていう人は困りますよね。近所の喫茶店やその他のコーヒーチェーンでいくら探してもフラペチーノは見つかりません。

フラペチーノの語源は

 フラペチーノという言葉は、実はスターバックスの造語であるそうです。真偽のほどは分かりませんが「フラッペ(かき氷)」という言葉と、「カプチーノ」を掛け合わせて作られているそうです。

 この「フラペチーノ」という造語を武器にスターバックスは規模を拡大しています。

 さて、これだけ世の中に「フラペチーノ」という飲み物が流行すると、2番手、3番手が同様の商品を開発して市場に投入してきます。その際には、価格を本家よりも若干安価にすることが多いものです。

スターバックスの知財戦略

 実際、かき氷状にしたコーヒー飲料のようなものは多くのコーヒーチェーンや喫茶店でも飲むことが出来ます。しかし、それらの名前は「フラッペ」であったり、そのチェーン店オリジナルの名前だったりと、「フラペチーノ」ではないのです。お客さんが「フラペチーノ」が飲みたいと考える場合、スターバックスに行くしかないのです。結果として、スターバックスは「フラペチーノ」を飲みたいお客さんを独占し、「フラペチーノ」の価格決定権を持っています。

 これがターバックスの知財戦略なのです。では、どのようにして「フラペチーノ」を独占し、価格決定権を得ているのでしょうか?

フラペチーノの商標権を取得している

 スターバックスは「フラペチーノ」という言葉について、商標権を取得しています。そのため、他のチェーン店や喫茶店はフラペチーノという名称のコーヒーや清涼飲料を販売することが出来ません。このようにスターバックスは商標権を用いて自社の製品のネーミングを独占しています。また、多くの人が氷シャリシャリの飲料と言えば「フラペチーノ」と思うレベルまで営業努力により浸透させています。その結果、「フラペチーノ」を独占し価格決定権をも握ることで高収益体制を作っているのです。営業努力で浸透したネーミングを知財で守っているのですね。そして知財を使って独走するという戦略をとっていると言えます。

商品やサービス名をどう守るのかを考えるのが知財(商標)戦略です

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